2008年10月22日

盛況だった「初音ミクNight〜科学を超えた歌姫〜」

「科学には悪いイメージもあるけど、科学は本来人間の幸せのために資するべきであって、夢がある世界観といいますか、何かを開発してそれが人の役に立つ、イノベーションを生んでいくという『協創』、それこそが科学にふさわしいと思っている」

 1時間半にわたったカフェの最後、伊藤代表に感想を求めると、こう応えてくれた。主催者にとって、これほどうれしい言葉はなかった。

 サイエンス・カフェは、科学(者)と市民が分断しているといった問題意識を背景に、英国で1990年代後半、講演や講義のような一方通行のコミュニケーションではなく、コーヒーを片手にするような気軽な場で科学者・技術者と市民が対等にコミュニケーションしようと始まった。

 一般に科学技術コミュニケーターは、「科学技術の翻訳者」「科学と市民の架け橋」と表現されるが、これはコミュニケーターの役割の一部でしかない。コミュニケーターは科学者・技術者のよき理解者であり、時によき批判者であり、カフェといった場を創造することで対話や議論を促進させるために、あらゆる役割が求められる。

 伊藤代表の言葉を借りれば「協創」やイノベーションの場をつくること。科学技術と市民が分断されるのではなく、夢のある「協創」関係を創りたい、そう意図していた主催者にとって、カフェの締めくくった伊藤代表の言葉は、主催者と問題意識を共有できていたと実感させてくれた。
コンテンツとしてのサイエンス・カフェ

 イラストを始め、歌詞(テキスト)、動画など、そしてそれらが流通する仕組み……初音ミクが切り拓いた可能性は、音楽制作にとどまらない。初音ミクはメディア(入れ物)として機能し、そこに入れるコンテンツを創っているのは、従来のメディアのような一部の特権的立場を得た人間だけではなく、無数のユーザー、ファンたちである。

 今回のカフェも、告知は従来の広報ルートやチラシ配布に頼らず、主にWebで行ったが、これは初音ミクとネットとの親和性を考慮しただけではない。告知や事前の質問集めも含めて、協力してくれたブロガー、メーリングリストの参加者一人一人とともに、カフェというコンテンツを創りたいという考えであった。言い換えれば、カフェそのものを、初音ミクというメディアに入れる「協創」のコンテンツとしてとらえることだ。

 1時間半のうち30分を、参加者と伊藤代表との対話ややりとりに当てたのも、協創や参加や共感を広げるという狙いからだ(当然ながら、ほとんどのサイエンス・カフェでは、こうしたゲストと参加者の直接対話が最も重視されている)。
(ITmedia)
posted by 初音ミクの画像マニア at 20:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 初音ミクミュース1
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